アパートのWiFiが遅い原因とは?回線・壁・ルーター別に対処法をやさしく解説
「動画が途中で止まる」
「夜になると急に遅くなる」
「部屋によってつながりにくい」
アパートでWiFiを使っていると、こうした不満を感じる方は少なくありません。
実は、アパートのWiFiが遅くなるのはあなたの使い方が悪いわけではなく、住居環境特有の原因が関係しているケースがほとんどです。
この記事では、専門知識がなくても分かるように、
-
アパートのWiFiが遅くなりやすい理由
-
今すぐできる対処法
-
WiFi中継器やメッシュWiFiが効果的なケース
-
それでも改善しない場合の最終手段
を順番に解説します。
なお、家全体でWiFiが遅く感じる場合は、住居タイプに関係なく共通する原因が影響していることもあります。
アパートのWiFiが遅くなりやすい理由
まずは、なぜアパートではWiFiが遅くなりやすいのかを整理しましょう。
戸建てとは違い、アパートには構造や回線の特性による弱点があります。
回線を他の部屋と共有している
集合住宅の中でも、マンションでは回線の仕組みが異なり、WiFiが遅くなる原因が変わるケースもあります。
アパートや集合住宅では、建物全体で同じ回線設備を共有していることが多く、
利用者が増える時間帯に速度が低下しやすいという特徴があります。
特に夜間や休日は、
-
動画視聴
-
ゲーム
-
在宅ワーク
などが重なり、回線が混雑しやすくなります。
「昼は快適なのに、夜だけ遅い」という場合は、時間帯による回線混雑が影響している可能性が高いです。
壁や床がWiFi電波を遮りやすい
WiFiの電波は、壁や床、ドアなどの障害物に弱い性質があります。
アパートでは、
-
隣の部屋との仕切り壁
-
鉄筋やコンクリート
-
配管や金属素材
などが電波を弱め、部屋によって速度差が出やすい傾向があります。
「ルーターのある部屋では速いのに、寝室では遅い」というケースは典型的です。
ルーターの性能が部屋の広さに合っていない
アパートでも、古いルーターや性能の低いモデルを使っていると、通信が不安定になりがちです。
よくある例としては、
-
購入から5年以上経っている
-
同時接続台数が多い(スマホ・PC・家電)
-
安価なエントリーモデルを使っている
こうした場合、アパートの広さや使い方に性能が追いついていない可能性があります。
※ WiFi全体の仕組みや原因をもう少し詳しく知りたい方は
→ 「家のWiFiが遅い原因と対処法」の記事も参考になります。
まず試したいアパートWiFiの基本対処法
WiFiが遅いと感じたとき、いきなり機器を買い替える必要はありません。
実は、お金をかけずに改善できるケースも多くあります。
ルーターと端末を再起動する
基本ですが、効果が高い対策です。
-
ルーターの電源を切る
-
30秒ほど待つ
-
再度電源を入れる
これだけで、一時的な不具合が解消されることがあります。
ルーターの置き場所を見直す
WiFiルーターは、家の中心・床から少し高い位置が理想です。
避けたい置き場所は、
-
床に直置き
-
押し入れの中
-
テレビや電子レンジの裏
電波が遮られにくい場所に移すだけで、体感速度が改善することもあります。
2.4GHz/5GHzを切り替える
多くのルーターは、2つの周波数帯を使えます。
-
2.4GHz:遠くまで届くが混雑しやすい
-
5GHz:速度が速いが障害物に弱い
ルーターの近くでは5GHz、離れた部屋では2.4GHzを試してみましょう。
接続台数を減らす
使っていないスマホやタブレット、スマート家電が常に接続されていると、速度低下の原因になります。
不要な機器は、一度WiFi接続をオフにしてみてください。
アパートでWiFi中継器が効果的なケース
基本対処を試しても改善しない場合、電波の届きにくさが原因かもしれません。
そんなときに役立つのがWiFi中継器です。
部屋の一部だけ遅い場合
-
寝室だけ遅い
-
奥の部屋でつながりにくい
このような場合、WiFi中継器で電波を補強すると改善しやすくなります。
2階・奥の部屋で弱い場合
メゾネットタイプや縦に長い間取りでは、階をまたぐと電波が弱くなりがちです。
中継器を設置することで、電波の届かない空白地帯を減らせます。
ルーターの位置を変えられない場合
回線の引き込み口の関係で、ルーターを動かせないケースもあります。
中継器なら、コンセントに挿すだけで設置でき、工事も不要です。
アパートでもメッシュWiFiが向いている人
中継器でも改善しない場合や、安定性を重視したい方にはメッシュWiFiが向いています。
同時接続台数が多い
-
家族全員がスマホを使う
-
在宅ワーク+動画視聴
-
スマート家電が多い
こうした環境では、1台のルーターでは限界があります。
1LDK〜2LDKでも安定させたい
広さはそこまでなくても、壁が多い間取りでは電波が分断されやすいです。
メッシュWiFiなら、家全体を均一にカバーできます。
夜の速度低下を減らしたい
複数台で負荷を分散できるため、夜間でも速度が安定しやすくなります。
それでも遅いなら回線の見直しを検討
ルーターや中継器を見直しても改善しない場合、回線自体がボトルネックになっている可能性があります。
見直しの目安
-
夜になると極端に遅くなる
-
無料WiFiを使っている
-
契約して10年以上経っている
最近は、工事不要で使えるホームWiFiなど、手軽な選択肢も増えています。
【まとめ】設定で改善しない場合は、機器の見直しが近道
アパートのWiFiは、構造上どうしても電波が弱くなりやすい環境です。
そのため、設定を見直しても改善しない場合は、WiFi中継器やメッシュWiFiで電波環境を補強するのが、もっとも確実な対策になります。
工事不要・コンセントに挿すだけで使える製品も多く、初心者の方でも簡単に導入できます。